今日は、身の上話しを交えて、私のスタッフ育成方法を大公開していきたいと思います。
スタッフの育成に関して自信はありますが、20代で初めて部下を持った時は、スタッフの育成にかなり苦労しました。
育成に苦労していた時の育成方法は、「こうやれば上手く行く!だから俺のマネをしろ。」という感じで、自分のやり方を押しつける。
できない人に「なんでできないのか?」と詰める。
そして、「このスタッフは、仕事ができないやつだ。」と決めつける。
早く結果を出さないといけないというプレッシャーがあったのか、上司に認めてもらいたい承認欲求があったのか。
過去を思い返すと、あの頃の自分は、部下を持つレベルではなかったのかもしれません。
仕事中は、常にイライラ。そんな私を見かねて上司がスタッフ育成セミナーをすすめてきました。
「めんどくせー」と思いながら、セミナーに参加することになります。
原理原則を知る
セミナーで、講師に最初に言われたことが、まずは「原理原則」を理解しなさいだった。
「原理原則」という言葉を初めて聞いた時、「???」。
「ゲンリゲンソク・・・」 それって食べれるの? ぐらいの感覚です。
漢字で読むと、何となくの言葉の意味は分かりますが、「だから何?」という感じ。
そんなスタンスで講師の話を聞いていましたが、自分のやり方が間違ってたことに気づかされます。
講師の話しで、「重力には逆らえない。できない事をやろうとしても結果できない。人が重力に逆らい飛ぶ事はできない。でも飛ぶ為の工夫をして初めて飛ぶ事ができる」
この話しを聞いて、「ハッ」としました。
私の育成は、スタッフに自分ができることを、ただ強要していただけ。
飛べないものにずっと「このやり方で飛べ!飛べ!」と言っているだけの指導方法。
だから、スタッフは、パフォーマンスが発揮できない。
私のやり方が知らず知らず、スタッフに「どうせ、やっても怒られる」「頑張っても怒られる」という気持ちにさせていた。
スタッフに飛べる方法も教えず、考える時間も与えていなかった。
セミナーで気づかされてから、育成方法を大きく変えていきます。
人から言われて人は変われない
原理原則の本質を分かってから、人は人から言われても人は変われないことを知りました。
人から言われて自分で解釈して自分で変わるしかないのです。
指導、育成をする私のスタンスは、アドバイスをして後は本人が変わるのを待つ。
スタッフが変われないのであれば「自分が変わる」
説明の仕方、話す時のスピード、話し方、タイミング
相手が納得して、自分で変わりたい!と思ってもらえるように様々な自分のやり方を変えていきました。
すると、今までなかなかできなかったスタッフは、どんどん変わっていきました。
いろんな経験をしたことで自分のスタンスができた結果、今の職場は私よりスタッフの方が仕事ができます。
人材育成についてのまとめ
1.言ったことができないのは、その人のせいではない。
2.人は変われない。
3.アドバイスしたあとは、自分で変われるか待つ。
4.変われないようであれば自分が変わる。
分かっていてもなかなかできないのが、指導育成です。
意識をしていると少しずつですが、自分が変わっているのが分かってきます。
自分が変わると、いつのまにか人も変わっていきます。
まずは意識して取り組んでみて下さい。
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