73歳男性が被害に、スリランカ国籍の男女3人を逮捕
千葉県多古町で発生した強盗傷害事件は、日本社会に大きな衝撃を与えた。被害者は73歳の高齢男性で、自宅で足を縛られ、現金入りの財布とスマートフォンを奪われるという凶悪な犯行だった。千葉県警はスリランカ国籍の男女3人を逮捕し、事件の全容解明を進めている。
この事件は単独の偶発的な犯罪ではなく、近年急増している「外国人による高齢者を標的とした組織的犯罪」の典型例として注目されている。防犯カメラの少ない地方都市、一人暮らしの高齢者、現金資産を自宅に保管する日本の文化。
これらの要素が犯罪グループに狙われやすい環境を作り出している。
ネット上で広がる怒りと不安の声
SNSや掲示板では、この事件に対する厳しい意見が相次いでいる。
「また外国人による高齢者狙いか。入管の審査を厳格化すべき」「73歳の方がどれだけ怖い思いをしたか想像するだけで胸が痛む」「地方の高齢者世帯は完全に無防備。国は何をしているのか」といった声が多数を占める。
特に注目されているのは、犯行の計画性と残忍性。足を縛るという行為は被害者の抵抗を完全に封じ込める意図があり、高齢者の身体的弱さにつけ込んだ卑劣な犯行として批判が集中している。
一方で、「一部の犯罪者の行為で外国人全体を差別してはいけない」「適法に滞在し真面目に働く外国人の方が圧倒的多数」という冷静な意見も見られるが、感情的な反応が優勢となっているのが現状だ。
増加する外国人による高齢者狙い犯罪の背景
データが示す深刻な実態
警察庁の統計によれば、外国人による刑法犯の検挙件数は近年増加傾向にある。特に窃盗や強盗などの財産犯において、組織的な犯行グループによる計画的な犯罪が目立つようになった。
高齢者が標的にされる理由は明確だ:
- 身体的抵抗が困難で制圧しやすい
- 現金を自宅に保管している傾向が強い
- 一人暮らし世帯が多く、犯行後の発覚が遅れやすい
- 防犯意識が低く、玄関や窓の施錠が甘いケースが多い
- 地方では防犯カメラの設置が少なく、証拠が残りにくい
SNSと情報網を活用した犯行
現代の犯罪グループは、SNSや独自の情報ネットワークを駆使して犯行対象を選定している。「あの家には高齢者が一人で住んでいる」「現金資産がある」といった情報が、コミュニティ内で共有され、計画的な犯行につながるケースが報告されている。
多古町事件でも、犯人グループが事前に被害者宅の状況を把握していた可能性が高く、偶発的な犯行ではなく周到な準備のもとで実行された疑いがある。
移民政策の光と影――安全保障とのバランス
外国人材受け入れ拡大の現実
日本政府は深刻な労働力不足に対応するため、外国人労働者の受け入れを段階的に拡大してきた。特定技能制度の創設、留学生の就労機会拡大など、政策的には「開国」路線を進めている。
2023年時点で日本に在留する外国人は約300万人を超え、過去最高を更新し続けている。彼らの多くは製造業、建設業、介護、サービス業など、日本経済を支える重要な労働力として貢献している。
見過ごされてきた「統合」の失敗
しかし、受け入れ数の増加に対して、社会統合政策や犯罪予防体制の整備が追いついていないという指摘は根強い。
言語教育、法律・文化の理解促進、生活支援、就労環境の整備――これらの「受け入れ後のサポート体制」が不十分なまま人数だけが増えた結果、一部の外国人が経済的困窮や社会的孤立に陥り、犯罪に手を染めるケースが生じている。
特に問題視されているのは:
- 不法滞在者の増加: ビザが切れても帰国せず、地下経済で生活する外国人の存在
- 送還手続きの長期化: 犯罪を犯しても母国への送還が困難なケース
- 監視体制の不備: 入国後の所在確認や就労状況の把握が不十分
- 犯罪組織のネットワーク化: 同国籍者のコミュニティが犯罪の温床になるケース
求められる多層的な対策
1. 入管体制の強化と適正化
厳格な審査と同時に、真に日本社会に貢献する人材を適切に受け入れる「質の管理」が必要だ。犯罪歴のチェック、入国後の定期的なフォローアップ、不法滞在者の迅速な摘発と送還――これらを実効性のある形で実施すべきである。
2. 高齢者の防犯対策支援
自治体による防犯カメラの設置補助、高齢者世帯への防犯診断、緊急通報システムの普及など、物理的なセキュリティ強化が急務だ。「自分は大丈夫」という油断が最大の隙となる。
3. 外国人コミュニティとの連携
犯罪防止には、健全な外国人コミュニティとの協力関係構築が不可欠だ。犯罪に走る前の段階での生活相談、就労支援、法律教育などを充実させることで、犯罪の芽を摘むことができる。
4. 厳罰化と抑止力強化
凶悪犯罪を犯した外国人への厳正な処罰と、刑期終了後の確実な国外退去が必要だ。「日本は犯罪を犯しても甘い」という認識を払拭しなければならない。
分断を避け、真の共生社会へ
多古町事件のような凶悪犯罪が起きるたびに、外国人全体への偏見や差別が強まる危険性がある。しかし忘れてはならないのは、大多数の在日外国人は法を守り、誠実に生活しているという事実だ。
問題は「外国人そのもの」ではなく、「受け入れ体制の不備」「犯罪を生み出す社会構造」「国際的な犯罪組織の暗躍」にある。
日本が真の多文化共生社会を実現するためには:
- 安全保障と人権のバランスを取った入管政策
- 犯罪を未然に防ぐ統合支援の充実
- 犯罪者への毅然とした対応
- メディアによる公正な報道
- 市民の冷静な判断力
これらすべてが求められている。
安全な地域社会を取り戻すために
千葉・多古町の強盗傷害事件は、高齢化と国際化が同時進行する日本社会の脆弱性を露呈した。73歳の被害者が受けた恐怖と苦痛は、決して許されるものではない。
私たちにできることは、感情的な反応に終始するのではなく、実効性のある対策を求め、地域の安全を自ら守る意識を持つことだ。同時に、善良な外国人住民とともに、誰もが安心して暮らせる社会を築く努力を続けなければならない。
事件の再発防止、被害者の救済、そして持続可能な多文化共生。
これらを同時に実現する政策こそが、今の日本に求められている。


コメント