日本人アスリートの収入はどこまで伸びたのか
2025年、世界のスポーツ選手長者番付で日本人の大谷翔平選手が9位にランクインするなど、日本人アスリートの年収は世界的に見ても大きな注目を集めています。従来は野球選手が上位を独占していた日本のスポーツ界ですが、近年ではボクシング、バスケットボール、スケートボード、テニスなど多様な競技から高額収入を得る選手が登場しています。
本記事では、2025年度の日本人スポーツ選手の年収ランキングTOP10を紹介し、それぞれの選手がどのように収入を得ているのか、その内訳や背景について詳しく解説します。
2025年度 日本人スポーツ選手長者番付TOP10
最新のデータに基づく日本人スポーツ選手の年収ランキングは以下の通りです。
1位:大谷翔平(野球/MLB)約111億円
MLB所属の大谷翔平選手が圧倒的な111億円で首位に立っています。2024年にドジャースと結んだ歴代最高額の契約が大きく影響しており、年俸に加えてスポンサー収入も莫大です。投手と打者の二刀流というユニークな存在が世界中のブランドから注目を集め、複数の国際的企業とスポンサー契約を締結しています。
2位:井上尚弥(ボクシング)約65億円
ボクシングの井上尚弥選手は65億円で2位にランクイン。4団体統一王者という圧倒的な実力と、世界的な注目度の高さがファイトマネーとスポンサー収入を押し上げています。日本のボクシング界では史上最高の収入を記録し、グローバルスターとしての地位を確立しました。
3位:山本由伸(野球/MLB)約39億円
ドジャースに移籍した山本由伸選手は、大型契約により約39億円の年収を獲得。MLBでの活躍が期待される若手エースとして、今後さらなる収入増加が見込まれています。
4位:ダルビッシュ有(野球/MLB)約39億円
パドレスのエースとして活躍するダルビッシュ有選手も約39億円の年収を記録。長年のMLBでのキャリアと安定した成績が、高額年俸を支えています。
5位:菊池雄星(野球/MLB)約32億円
エンゼルスに所属する菊池雄星選手は約32億円。MLB市場での日本人投手の評価の高さを示す一例となっています。
6位:朝倉未来(格闘技)約30億円
格闘家の朝倉未来選手が30億円で6位にランクイン。ファイトマネーに加え、YouTubeをはじめとする幅広いメディア活動による収入が特徴的です。従来のスポーツ選手とは異なる収入モデルを確立しています。
7位:八村塁(バスケットボール/NBA)約28億円
NBAレイカーズに所属する八村塁選手は約28億円。日本人として初めてNBAのプレーオフで重要な役割を果たし、年俸とスポンサー契約の両面で成功を収めています。
8位タイ:鈴木誠也(野球/MLB)約22億円
カブスで活躍する鈴木誠也選手は約22億円。メジャーリーグでの安定した打撃成績が、高額年俸につながっています。
8位タイ:今永昇太(野球/MLB)約22億円
カブスの先発投手として活躍する今永昇太選手も約22億円。日本球界からMLBへの移籍組として、順調なキャリアを築いています。
8位タイ:吉田正尚(野球/MLB)約22億円
レッドソックスに所属する吉田正尚選手も約22億円で同率8位。高い打撃技術がMLBでも評価され、安定した年俸を獲得しています。
日本人スポーツ選手の年収を支える3つの柱
1. 年俸・契約金
プロスポーツ選手の収入の基盤となるのが、所属チームとの年俸契約です。特にMLBやNBAといった北米のプロリーグは、世界最高峰の市場規模を誇り、トップ選手には数十億円規模の複数年契約が提示されます。大谷翔平選手はドジャースとの契約で歴代最高額を記録し、日本人選手の価値を世界に示しました。
2. スポンサー契約
堀米雄斗選手は15社以上のスポンサーと契約し、年収は20億円を超えると報じられているように、現代のトップアスリートにとってスポンサー収入は年俸に匹敵、あるいはそれを上回る重要な収入源です。特にグローバルブランドとの契約は、数億円から数十億円規模に達することもあります。
3. 賞金・ボーナス
ボクシングやゴルフ、テニスなど個人競技では、大会の優勝賞金が収入の大部分を占めるケースもあります。井上尚弥選手のように世界タイトルマッチのファイトマネーは、一戦で数十億円に達することもあります。
野球一強からの変化:多様化する日本のスポーツビジネス
かつて日本人スポーツ選手の高額収入者は、ほぼ野球選手で占められていました。しかし2025年のランキングを見ると、ボクシング、格闘技、バスケットボールなど、多様な競技から高収入選手が登場しています。
この背景には、グローバル化とデジタルメディアの発達があります。YouTubeやSNSを通じて選手個人がファンと直接つながれる時代となり、競技の枠を超えた収入源を確立できるようになりました。朝倉未来選手のように、格闘技の試合だけでなくメディア事業からも収入を得る新しいアスリート像が生まれています。
女性アスリートの現状と課題
2025年のランキングを見ると、TOP10に女性選手が含まれていないことが注目されます。大坂なおみ選手は怪我と妊娠で試合を一時離れていたにもかかわらず、他の女性アスリートとは桁違いの年収を記録していますが、全体として女性選手と男性選手の間には依然として大きな収入格差が存在します。
ただし、ゴルフやテニスの分野では、世界的に活躍する日本人女性選手が増えており、今後ランキング上位に食い込む可能性も十分にあります。
スポーツ選手の年収が高い競技の特徴
市場規模の大きさ
MLBやNBAといった北米のプロリーグは、テレビ放映権料やチケット収入など、莫大な市場規模を誇ります。アメリカのスポーツリーグが上位を占め、スポンサー契約や賞金が年収を大きく押し上げているのが現状です。
グローバルな人気
サッカー、野球、バスケットボールなど、世界中にファンを持つスポーツは、それだけスポンサー企業の投資価値も高くなります。選手個人のSNSフォロワー数が数百万人を超えるケースもあり、広告価値は計り知れません。
個人の影響力
競技成績だけでなく、選手個人の魅力やメディア対応力も収入に大きく影響します。大谷翔平選手や井上尚弥選手のように、謙虚で真摯な姿勢が世界中で好感を持たれ、多くのスポンサーを引きつけています。
日本人アスリートの未来
2025年の日本人スポーツ選手長者番付は、大谷翔平選手の圧倒的な存在感と、多様な競技からのトップアスリートの台頭が特徴です。野球、ボクシング、格闘技、バスケットボールと、幅広い分野で日本人選手が世界レベルの年収を獲得している現状は、日本のスポーツビジネスが新たな段階に入ったことを示しています。
今後、女性アスリートの活躍やeスポーツなど新しい分野からの高額収入選手の登場も期待されます。選手個人のブランド力を高め、多様な収入源を確保する時代において、日本人アスリートがどこまで世界と戦えるか、引き続き注目していきたいところです。


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