過去最高1342兆円の衝撃
2026年2月、財務省のデータによると2025年末時点での日本の借金総額は1342兆1720億円に達し過去最高を更新。国民一人当たり約1,070万円。専門家の評価は真っ二つに分かれています。
【悲観論】財政破綻のリスクは現実的
2026年度予算では国債費が31兆円超と過去最大。金利が1%上昇すれば2034年度には34兆円に達し社会保障費に匹敵。また2026年度の社会保障費は39兆円と一般会計の3分の1。団塊世代が後期高齢者となり医療・介護需要は加速的に増加します。
GDP比260%超という債務残高は先進国最悪で日銀の国債保有縮小により海外投資家依存度が高まれば英国の「トラスショック」のような信用不安が表面化する可能性があります。
【楽観論】財政危機は過度な懸念
日本の国債はほぼすべて円建てで通貨発行権を持つためデフォルトリスクは極めて低い。また世界最大の対外純資産国で国全体で見れば財政は絶望的ではありません。
2026年現在も長期金利は欧米比で低水準。投資家は日本国債を安全資産として買い続け国債の95%以上を国内消化。2024年以降2%前後の物価上昇が続き30年近いデフレから脱却。名目GDP成長率が国債金利を上回ればGDP比での債務残高は低下します。
また2026年度予算では半導体支援やGXなど成長につながる投資が盛り込まれ将来の税収増が期待できます。
冷静に考えるべきポイント
日本の財政は「即座に破綻する状況ではないが放置できない」。重要なのは「返済能力」と「持続可能性」。高齢化による社会保障費増大という構造問題を抱え現状維持では将来世代に過度な負担を強います。
債務GDP比は先進国最悪だがイタリア(約140%)やフランス(約110%)も高水準。違いは国内で資金調達できる点と経常収支黒字である点。ただし人口減少で国内貯蓄率は低下傾向。
必要な対策: 歳出削減、成長投資、社会保障改革、少子化対策、生産性向上、財政健全化の実行
まとめ
日本の借金1342兆円は巨額ですが過度な悲観も楽観も不要。重要なのは冷静なデータと論理に基づく議論です。財政の持続可能性には歳出改革・成長戦略・社会保障改革のバランスが不可欠。私たち一人ひとりが将来世代に責任ある選択をする必要があります。


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