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雀鬼・桜井章一が語る「運を支配する」極意 ―20年間無敗を誇った伝説の勝負師が明かす運とツキの真髄―

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裏麻雀の世界で輝いた伝説の男

桜井章一。その名を聞いて、多くの人は「雀鬼」という異名を思い浮かべるだろう。裏社会で代打ちとして活躍し、一晩で数百万円から数千万円もの大金が動く勝負の場で、20年間無敗を誇ったとされる伝説の勝負師である。

1943年、東京・下北沢に生まれた桜井は、大学時代に麻雀と出会い、やがて「代打ち」の世界へと足を踏み入れた。代打ちとは、金持ちの社長やヤクザなどの代わりに膨大な額のレートで行われる麻雀を打つことを生業とする裏社会の勝負師稼業である。

20年間無敗という伝説の真相

1984年に『近代麻雀』で連載された柳史一郎の『伝説の雀鬼』によって、桜井は「20年間無敗の男」として世間に知られるようになった。しかし、この「無敗伝説」については、さまざまな見方が存在する。

桜井自身が後に、20年間無敗という話は本を売るために誇張した面があると明かしている。また、裏麻雀の強さには、通常の麻雀技術だけでなく、イカサマ技術も含まれていたという証言もある。

それでも、麻雀業界の重鎮たちは桜井の実力を認めている。雀鬼会の門下生たちは、桜井が雀鬼会内で圧倒的な強さを発揮していたと証言しており、その技術と勝負勘は本物だったことがうかがえる。

運を支配する者の思考法

桜井章一が語る「運を支配する」とは、決してオカルト的な話ではない。それは、長年の勝負の中で体得した、深い洞察に基づく実践的な哲学である。

不調こそが真の実力

桜井は「不調こそ我が実力」と考え、調子が悪いときを基準にすることで、悪い状況を素直に受け入れ、修正力を働かせることができたという。多くの人は調子が良いときを自分の実力だと思い込むが、桜井は逆の発想で勝負に臨んでいた。

この姿勢は、運の流れを変えるきっかけを生み出す。不調を受け入れることで、焦りや動揺から解放され、冷静に状況を見極めることができるのだ。

自然の流れに寄り添う生き方

桜井に一貫するのは「人生は自然の流れるままに生きる」という姿勢であり、自然の流れをつかむことで必然的に運の流れを引き寄せていた。しかし、これは単なる受け身の姿勢ではない。自然の流れを引き寄せるには、日々の生活の姿勢、行動、あり方すべてが作用するのだ。

桜井は、強さの本質について語る際、意外な言葉を使う。真の強さとは「心温かきは万能なり」という哲学にあり、冷徹な計算だけでは到達できない境地があることを示唆している。

負けない技術

桜井は「勝とうとするな。負けの99%は自滅である」と語る。多くの人が敗北するのは、相手に負かされるからではなく、自らが焦りや欲に駆られて自滅するからだというのだ。

勝負において重要なのは「勝つ」ことではなく「負けない」こと。この微妙だが決定的な違いが、長期的な成功を分ける。桜井は、勝ちを急ぐ前のめりな姿勢ではなく、悠然として負けない姿勢こそが本物の強さだと説く。

ツキを呼び込む実践的な極意

桜井が語る運を支配するための具体的な方法は、実に実践的である。

流れを読む力

勝負には必ず「流れ」が存在する。状況的に勝負のタイミングが来ていないのに勝手な主観で勝負に出る人は自滅するという。功を焦らず、忍耐強く好機を待つ姿勢が、結果として運を引き寄せる。

逆に、流れが来ているときは徹底的に攻める。一の矢で状況が簡単に変わるものではないことを知っている人は、二の矢、三の矢をひるまず放ち続け、やがて強さに変わり、ツキを呼ぶ流れに変わるのだ。

ゾーンに入る技術

ゾーンに入るような集中した仕事の仕方ができる人は優秀で、結果も出しているという。この極限の集中状態に入るためには、余計な雑念を排し、目の前のことに没頭する訓練が必要だ。

桜井は現役時代、10局連続で和了ると決めれば、本当に10局連続で和了ることができたと語っている。これは単なる誇張ではなく、極限まで研ぎ澄まされた集中力と場の空気を読む力の証である。

雀鬼会での継承

1980年代に代打ちを引退した桜井は、1988年に「雀鬼流漢道麻雀道場 牌の音」を開設し、1991年に「雀鬼会」を設立した。ここでは、単なる麻雀の技術ではなく、勝負を通じて人間としての生き方を学ぶ場となっている。

雀鬼会では、桜井の哲学である「自然体で生きる」「執着しない」「今を大切にする」といった教えが、麻雀というツールを通じて伝えられている。多くの若者たちが桜井の元に集まり、麻雀を通じて人生を学び続けている。

2024年に桜井は麻雀指導からの引退を表明し、道場は閉道場となったが、その教えは多くの門下生によって受け継がれている。

現代に生きる雀鬼の教え

桜井章一が語る「運を支配する」とは、運任せのギャンブラーとは正反対の、極めて計算された生き方である。不調を受け入れ、自然の流れに寄り添い、負けない姿勢を貫く。そして焦らず、流れを読み、好機には徹底的に攻める。

この哲学は、麻雀だけでなく、ビジネスや人生のあらゆる場面で応用できる普遍的な知恵である。運やツキは、決して偶然の産物ではない。日々の生き方、姿勢、行動の積み重ねが、やがて運を引き寄せる力となるのだ。

裏麻雀の世界で20年間負けなかった男が到達した境地。それは、技術を超えた人間力であり、勝負を超えた生き方の哲学だった。雀鬼・桜井章一の言葉は、今もなお多くの人々に勇気と示唆を与え続けている。

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