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働く高齢者が増加中|年金だけでは暮らせない令和の現実と昭和世代との違い

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社会
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変わりゆく高齢者の生活スタイル

コンビニのレジで笑顔で接客する70代の女性、配送センターで荷物を仕分ける68歳の男性。令和の日本では、こうした光景が当たり前になってきました。

かつて「定年退職後は悠々自適」が常識だった昭和の時代から、高齢者を取り巻く環境は大きく変化しています。

なぜ年金だけでは生活できない高齢者が増えているのか、働く高齢者が急増している背景、そして昭和と令和の高齢者の暮らしの違いについて、具体的なエピソードを交えながら解説します。

統計が示す現実:働く高齢者の急増

総務省の労働力調査によれば、65歳以上の就業者数は年々増加を続けています。2023年には65歳以上の就業者数が912万人に達し、過去最多を更新しました。特に注目すべきは、70歳以上で働く人の割合が増加している点です。

「働きたいから働く」のではなく、「働かざるを得ない」高齢者が増えているのが令和の現実なのです。

エピソード1:72歳の田中さんの場合

東京都内に住む田中さん(仮名・72歳)は、大手メーカーを60歳で定年退職後、再雇用で65歳まで働きました。その後は年金生活に入るつもりでしたが、現実は厳しかったと言います。

「夫婦で受け取る年金は月額22万円。一見十分に見えますが、都内の家賃が10万円、光熱費や通信費で3万円、食費で5万円。医療費も毎月1万5千円はかかります。残るのは2万5千円程度で、冠婚葬祭や家電の買い替えがあると赤字になってしまう」

田中さんは現在、週4日スーパーマーケットで品出しのアルバイトをしています。月8万円の収入が、生活の安定を支えているのです。

昭和の高齢者はなぜ年金だけで暮らせたのか

手厚い年金制度

昭和の時代、特に高度経済成長期に働いていた世代は、現在よりも有利な年金制度の恩恵を受けていました。厚生年金の支給額も現在より高く、物価に対する年金の価値も今より大きかったのです。

低い生活コスト

昭和後期から平成初期にかけて、物価は比較的安定していました。また、持ち家率が高く、住宅ローンを完済している世帯が多かったため、住居費の負担が少なかったのです。

家族構成の違い

三世代同居が一般的で、子世代からの経済的・物理的サポートも期待できました。介護が必要になっても、家族が担うことが多く、外部サービスへの支出が少なかったのです。

エピソード2:昭和世代の山田さんの証言

現在85歳の山田さん(仮名)は、大手銀行を60歳で定年退職しました。

「私が退職した1999年当時、退職金は3000万円いただきました。年金も月25万円ほどあり、妻と二人で十分暮らせました。家のローンも55歳で完済していましたし、子どもたちも独立していたので、むしろお金が余るくらいでした。旅行に行ったり、趣味のゴルフを楽しんだり、本当に悠々自適でしたね」

山田さんの話からは、昭和世代の恵まれた環境が浮き彫りになります。

令和の高齢者が直面する厳しい現実

年金支給額の実質的な減少

マクロ経済スライドの導入により、年金額の伸びは物価上昇に追いつかず、実質的な購買力は低下しています。また、国民年金の満額でも月額約6万6千円、厚生年金を含めても平均的な受給額は月額14万円程度です。

生活コストの上昇

住宅費、医療費、介護費用、光熱費など、高齢者の必要経費は増加の一途をたどっています。特に都市部では家賃負担が重く、地方でも車が必要なため維持費がかかります。

退職金の減少

企業の退職金制度は縮小傾向にあり、かつてのような高額な退職金を受け取れる人は少なくなっています。

老後資金の不足

金融庁が2019年に発表した報告書では、老後30年間で約2000万円の資金が不足するとされ、大きな話題になりました。この「老後2000万円問題」は、多くの高齢者に不安を与えています。

エピソード3:68歳の山本さん夫妻の選択

地方都市に住む山本さん夫妻(仮名・68歳と65歳)は、共に年金生活を送っていましたが、昨年から二人とも働き始めました。

「私は清掃の仕事、妻はコールセンターで週3日働いています。年金だけでは月18万円。持ち家ですが、固定資産税や修繕費、車の維持費を考えると全く余裕がありません。何より、将来の介護費用が不安で。元気なうちに少しでも貯蓄を増やしたいんです」

山本さんの言葉には、令和を生きる高齢者のリアルな不安が表れています。

働く高齢者が増加する背景

経済的必要性

最も大きな理由は、やはり経済的な必要性です。年金だけでは生活費が賄えず、働かざるを得ない高齢者が増えています。

健康寿命の延伸

医療技術の進歩により、70歳を過ぎても元気に働ける人が増えました。「働けるうちは働きたい」という意識も高まっています。

社会とのつながり

収入面だけでなく、社会との接点を持ち続けたい、生きがいを感じたいという理由で働く高齢者も少なくありません。

企業側のニーズ

人手不足に悩む企業にとって、経験豊富で真面目に働く高齢者は貴重な戦力となっています。

高齢者が働きやすい職種とは

令和の高齢者に人気の仕事は以下のようなものがあります。

  • 軽作業・清掃業:体力的に無理のない範囲で働ける
  • 警備員・マンション管理人:経験を活かせる
  • 配送・宅配補助:短時間勤務が可能
  • 販売・接客業:コミュニケーション能力を活かせる
  • 事務・データ入力:座り仕事で体力的負担が少ない

働く高齢者が注意すべきポイント

年金との兼ね合い

収入が一定額を超えると年金が減額される「在職老齢年金制度」があります。65歳以上の場合、月収と年金の合計が48万円を超えると年金が減額されるため、働き方を調整する必要があります。

健康管理

無理をして体調を崩しては本末転倒です。自分の体力と相談しながら、適切な労働時間と休息を確保することが大切です。

税金・社会保険

収入によっては所得税や住民税、社会保険料の負担が生じます。手取り額をしっかり計算して働くことが重要です。

今後の展望:高齢者の働き方改革

政府は「生涯現役社会」の実現を目指し、70歳までの就業機会確保を企業の努力義務としました。また、年金の受給開始年齢を遅らせることで受給額を増やせる「繰り下げ受給」の選択肢も拡充されています。

しかし、制度の整備だけでなく、高齢者が無理なく働ける職場環境の整備、適切な賃金の保証、そして何より、年金制度の持続可能性を高める抜本的な改革が求められています。

昭和から令和へ、変わる高齢者の生き方

昭和の時代、「定年退職して年金で悠々自適」は多くの人にとって現実でした。しかし、令和の今、その常識は通用しなくなっています。

年金支給額の実質的な減少、生活コストの上昇、退職金の減少など、複数の要因が重なり、働く高齢者は今後も増え続けるでしょう。

一方で、これを「不幸」と捉えるのではなく、「人生100年時代」の新しい生き方として前向きに捉える視点も必要です。健康で働ける限り社会と関わり続けることは、生きがいや健康維持にもつながります。

大切なのは、働きたい人が無理なく働ける環境を社会全体で整備すること、そして、働かなくても最低限の生活が保障される年金制度を維持することです。

昭和と令和、時代は変わりました。しかし、すべての高齢者が尊厳を持って生きられる社会を目指すという目標は、変わらないはずです。

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