高齢化が進む日本において、介護業界は日本の重要な成長産業として注目を集めています。
年々拡大する介護の市場。
どの企業が業界をリードしているのでしょうか。
最新の売上高データに基づく介護業界トップ10企業を分析し、各社の事業特徴と強みをシラベテミタ!
介護業界売上高トップ10ランキング(2021-2022年版)
以下が最新の介護業界売上高トップ10企業です(※各社の介護関連事業の売上高)
1位:ニチイ学館 – 2,673億円
事業内容: 訪問介護、デイサービス、有料老人ホーム、医療関連事業、教育事業
強み: 全国展開による圧倒的な事業規模と多角的サービス展開
ニチイ学館は介護業界の絶対的王者として君臨しています。訪問介護からデイサービス、有料老人ホームまで、幅広い介護サービスを全国規模で提供。さらに医療関連事業や教育事業も手がける総合的なヘルスケア企業。
初任者研修を受けるならニチイといったブロンド力で他社を大きく引き離す売上高を誇ります。

2位:SOMPOホールディングス(介護・シニア事業)- 1,366億円
事業内容: 介護付き老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、在宅サービス
強み: 損保グループの豊富な資本力と東証プライムに上場している信頼性
SOMPOケアとして展開される介護事業は、損害保険事業で培った安定した経営基盤を活かし、質の高い介護サービスを提供。特に介護付き老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の運営に強みを持ちます。

3位:ベネッセホールディングス(介護・保育カンパニー)- 1,273億円
事業内容: 有料老人ホーム、グループホーム、在宅介護サービス
強み: 教育事業で培ったブランド力とノウハウの活用
「進研ゼミ」で知られる教育大手ベネッセが展開する介護事業です。
教育事業で培った質の高いサービス提供力を介護分野にも応用し、利用者満足度の高いサービスを展開しています。

4位:ツクイホールディングス – 950億円
事業内容: デイサービス、有料老人ホーム、グループホーム、訪問介護
強み: デイサービス業界トップクラスの規模
ツクイは特にデイサービスにおいて業界トップクラスの事業規模を誇ります。全国に600以上のデイサービス事業所を展開し、地域密着型のサービス提供で高い評価を得ています。
5位:セコム(メディカルサービス事業)- 745億円
事業内容: 訪問看護、薬局、医療機器、在宅医療サービス
強み: セキュリティ事業で培った信頼性と安全管理ノウハウ
警備保障大手のセコムが展開する医療・介護関連事業。セキュリティ事業で培った安全管理のノウハウを活かし、訪問看護や在宅医療サービスにおいて差別化を図っています。
6位:学研ホールディングス(医療福祉分野)- 642億円
事業内容: 有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、訪問介護
強み: 教育事業で培った研修・人材育成システム
教育大手の学研が展開する介護事業。教育事業で培った人材育成・研修システムを介護職員の質向上に活用し、サービス品質の向上を図っています。
7位:ユニマット・リタイアメント・コミュニティ – 522億円
事業内容: 有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅
強み: 高級老人ホーム市場での確固たる地位
高級有料老人ホームの運営に特化し、富裕層向けの高品質な介護サービスを提供。「そんぽの家」ブランドで知られる質の高い施設運営が強みです。
8位:セントケア・ホールディング – 459億円
事業内容: 訪問介護、デイサービス、有料老人ホーム
強み: 在宅介護サービスでの豊富な実績
在宅介護サービスを中心とした事業展開で、利用者の自宅での生活を支える包括的なサービスを提供。地域密着型の運営により、きめ細かいサービスを実現しています。
9位:ソラスト(介護・保育事業)- 423億円
事業内容: 訪問介護、デイサービス、有料老人ホーム、保育園運営
強み: 介護と保育を組み合わせた総合的な福祉サービス
医療事務や介護事業を中心に展開するソラストは、介護と保育の両分野でサービスを提供する総合福祉企業として独自の地位を築いています。
10位:ケア21 – 370億円
事業内容: 有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス
強み: 関西圏を中心とした地域密着型経営
関西圏を中心とした地域密着型の介護サービス展開により、地域特性に合わせた柔軟なサービス提供を実現。「たのしい家」ブランドで親しみやすい介護サービスを展開しています。
業界全体の動向と特徴
市場規模の継続的拡大
介護業界の市場規模は高齢化の進展に伴い継続的に拡大しており、2021年の主要介護会社24社中21社が増収を記録しています。この成長トレンドは今後も続くと予想されます。
大手企業による寡占化進行
上位企業の売上規模は圧倒的で、特にトップ3社(ニチイ学館、SOMPOホールディングス、ベネッセHD)で業界全体の相当な割合を占めています。
M&Aによる業界再編も活発化しています。
多角化戦略の重要性
多くの大手企業が、訪問介護、デイサービス、有料老人ホーム、在宅医療など複数の介護関連サービスを組み合わせた多角化戦略を採用しています。
これにより事業リスクの分散と収益の安定化を図っています。
各社の競争戦略と差別化要因
規模の経済性追求
トップ企業は全国展開による規模の経済性を追求し、効率的な事業運営を実現しています。大規模な事業展開により、人材確保、設備投資、システム導入などでコストメリットを享受しています。
ブランド力の活用
ベネッセ、学研、セコムなど、他分野で確立したブランド力を介護事業に活用する企業が上位に多く見られます。既存ブランドの信頼性が利用者・家族の安心感につながり、事業拡大を支えています。
質の高いサービス提供
単純な価格競争ではなく、サービス品質の向上により差別化を図る企業が成功しています。職員の教育研修、設備の充実、利用者満足度の向上などに注力しています。
今後の業界展望
デジタル化・IT活用の進展
IoTやAIを活用した見守りシステム、介護記録のデジタル化、オンライン面会システムなど、テクノロジーを活用したサービス革新が今後の競争優位性を左右します。
人材確保・育成の重要性
深刻な人材不足が業界共通の課題となる中、人材確保・育成に成功した企業が今後の成長を実現できると予想されます。働きやすい職場環境の整備、キャリアパス明確化、待遇改善などが重要な要素となります。
地域包括ケアシステムへの対応
医療・介護・住まい・生活支援を一体的に提供する地域包括ケアシステムの構築が進む中、他業界との連携を含めた包括的なサービス提供能力が求められます。
まとめ
介護業界の売上高トップ10企業は、それぞれ異なる強みと戦略を持ちながら市場をリードしています。
ニチイ学館の圧倒的な規模、SOMPOホールディングスの資本力、ベネッセのブランド力など、各社の特色が明確に現れています。
高齢化社会の進展により今後も成長が見込まれる介護業界において、これらトップ企業がどのような戦略で更なる成長を実現するか、業界全体の発展にどう貢献するかが注目されます。
技術革新、人材育成、サービス品質向上など、様々な課題に取り組みながら、持続可能で質の高い介護サービスの提供を実現することが、業界リーダーに求められる重要な役割といえるでしょう。




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