2026年3月のRIZIN.52に緊急参戦した武田光司選手。対戦相手の変更に伴うオファーが届いたのは試合のわずか3日前、契約は71kgという通常とは異なる状況でした。本人は試合後「8kg弱ですね」と明かしています。実際に減量に取り組んだのはオファーが来た水曜夜から金曜の計量まで、実質1.5日ほど。短期間の減量としては異例の数字ですが、最初にはっきりさせておきたいのはこの8kgすべてが水抜きだったわけではないという点です。ここでは武田選手の発言をもとに、今回の減量の実態と過去の減量歴を整理します。
最後の水抜きで「失神」していた
計量当日(3月6日)の朝から始まった最後の水抜き。武田選手は試合後、「サポートしてくれてる方もいましたけど、最後失神した場面もあったらしくて」と振り返っています。周囲に体を支えられながらも水抜きを続けていたという、かなり過酷な状況だったようです。水抜きは短時間で体内の水分を大きく減らすため、脱水によるめまいや意識消失のリスクが伴います。
なぜ実質1.5日で8kg弱も落とすことになったのか
当初は相本宗輝選手とビクター・コレスニック選手の一戦が組まれていましたが、相本選手が交通事故に遭い欠場。その代役として3月4日(水)夜に急きょオファーが届いたのが武田選手でした。試合は7日(土)なので「オファーは試合3日前」ですが、実際に減量へ取り組んだのはオファーを受けた水曜夜から、6日(金)の計量まで。実質1.5日程度という、極めて短い期間での減量でした。通常の試合であれば数週間かけて計画的に減量しますが、今回はその準備期間がなかったのです。「計画的な減量」と「緊急参戦での減量」では、身体への負担がまったく違うことがうかがえます。
2021年にも水抜きを経験していた
武田選手の減量を振り返ると、2021年9月のRIZIN.30・矢地祐介選手戦の際にも水抜きを行っています。この時の具体的な水抜き量については、明確な一次情報が見つかりませんでした。一部の格闘技系メディアでは、試合後「一日で9kg近く体重を戻した」といった情報もあり、当時から相応の減量を行っていたことがうかがえますが、正確な数字は本人の公式な発言としては確認できていません。
いずれにせよ、2026年の緊急参戦のように「実質1.5日で8kg弱」という短期間・大幅減量は、武田選手のキャリアの中でも際立って過酷なケースだったと言えるでしょう。
2024年にはフェザー級66kgへ転向
2024年、武田選手はそれまでの主戦場だったライト級(71kg)からフェザー級(66kg)へと階級を変更しました。本人は当時「水抜きしてどうなるか、僕も分からない」と、初めての66kg減量への不安をのぞかせていました。
計量当日の朝の体重は70.3kg。そこから66kgまで、約4.3kgを落とすことになりました。有酸素運動や半身浴などを組み合わせながらの調整で、特に最後の数百グラムが厳しかったと言われています。ここでも「4.3kg=すべて水抜き」ではなく、複数の方法を組み合わせた結果であることには注意が必要です。
武田光司は普段「84kg」だった?
2023年、武田選手は普段の体重について語ったことがあります。ライト級の契約体重71kgとの差はかなり大きく、フェザー級66kgとなればさらに減量幅は広がります。「普段の体重」と「試合当日の体重」がこれほど違うのは、格闘家の減量が一般的なダイエットとはまったく異なるものであることを示しています。
武田光司の減量、年表で振り返る
- 2021年(ライト級):矢地祐介選手戦で水抜きを実施(具体的な量は未確認)
- 2022年(ライト級):具体的な水抜き量は非公開
- 2023年(ライト級):普段の体重「84kg」と発言
- 2024年(フェザー級):70.3kg→66kg、約4.3kg減
- 2025年(フェザー級):65.79kgで計量
- 2026年(71kg契約):実質1.5日で8kg弱減量、最後に失神
※年によって公開情報の量が異なるため、確認できない数字については推測を避けています。
「8kg弱=水抜き8kg」ではない、正確な理解を
武田選手が語った「8kg弱」は、あくまでオファーを受けてから計量までの実質1.5日ほどの総減量です。食事管理や発汗、体内の水分調整など複数の要素が組み合わさった結果であり、「水抜きだけで8kg落とした」と捉えるのは正確ではありません。
一方で、最後の局面でかなりの水抜きを行い、失神に近い状態になったことは本人が明言しています。正確には「実質1.5日で8kg弱の減量を行い、最後の水抜きの過程で失神する場面があった」と理解するのが適切でしょう。
計量後のリカバリーはどうだったのか
計量を終えた後は、失った水分や栄養を戻す「リカバリー」が重要になります。急激な脱水からの回復には本来十分な時間が必要ですが、今回のような緊急参戦では回復時間も限られていました。体重を落とせたこと自体が、必ずしもベストコンディションを意味しないという点にも注意が必要です。
それでも武田光司が緊急参戦した理由
欠場した選手の代役として声がかかり、オファーから試合までわずか3日、実際の減量期間は1.5日という極端に短い準備期間にもかかわらず、武田選手はリングに上がることを選びました。この決断には、格闘家としての強い覚悟が感じられます。
まとめ
- 2021年:矢地祐介選手戦で水抜きを実施(具体的な量は未確認)
- 2024年:フェザー級66kgへ階級変更、70.3kg→66kgの減量
- 2026年:緊急参戦、実質1.5日で8kg弱の減量、最後の水抜きで失神する場面も
ただし「8kgすべてが水抜き」ではなく、複数の要素が組み合わさった結果である点は押さえておきたいポイントです。武田光司選手の減量の歴史を見ていくと、単なる「壮絶な水抜き」だけでなく、階級変更や緊急参戦という背景まで含めて理解することが重要だとわかります。



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