2026年8月、「新セリナ」の名前で活動していた阿部星架容疑者(27)が、六代目山口組系暴力団幹部で「トクリュウ」のトップとみられる菅原翔太容疑者(32)とともに、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことが明らかになった。豊島区のホテルの一室で見つかったコカインをめぐり、両容疑者の供述は食い違っている。本記事では、報道されている事実関係をもとに、阿部星架容疑者の経歴や菅原翔太容疑者との関係、事件の経緯を整理する。
事件の概要
警視庁は、阿部星架容疑者と菅原翔太容疑者を麻薬取締法違反(所持・使用)の疑いで逮捕した。容疑の内容は、2026年7月14日午前2時すぎ、東京・豊島区内のホテルの一室でコカインおよそ0.7グラムを所持していたというもの。あわせて、都内でコカインを使用した疑いも持たれている。
取り調べに対し、菅原容疑者は使用について「間違いありません」と容疑を認めている一方、阿部容疑者は「使っていません」と否認を続けているという。所持容疑と使用容疑は別のものであり、今後は薬物の使用実態がどこまで裏付けられるかが捜査の焦点になるとみられる。なお、逮捕はあくまで容疑段階であり、起訴や有罪が確定したものではない点には注意が必要だ。
阿部星架容疑者とは何者? 芸名は「新セリナ」
阿部星架容疑者は27歳。1998年11月30日生まれで、北海道小樽市の出身とされる。身長は170センチと報じられている。近年は「新セリナ」の名前で活動していたが、この名前に至るまでに複数回の改名を経ている。
芸能・映像関連の活動を始めたのは2021年で、以降「朝日芹奈」「堤セリナ」といった名前を経て、2025年4月から現在の「新セリナ」として活動していた。海外向けの作品では「Momo Sakura」という名義を使っていたとの情報もある。所属事務所もこの間に複数回変わっており、直近ではLINXというプロダクションに所属していたとされる。
報道の見出しでは「俳優」という表現が使われるケースが多いが、実際の活動としては成人向け映像作品(セクシー女優)としてのキャリアが中心だったとする情報もある。この点についてはメディアによって表記が分かれており、本記事では確認できる範囲の事実にとどめて紹介する。
元競泳選手だった? 水泳からアダルト業界への転身
阿部星架容疑者について特に注目されているのが、競泳選手としての経歴だ。
報道によれば、3歳から水泳を始め、小学生時代はアーティスティックスイミングに取り組み、ジュニアオリンピックにも複数回出場していたという。中学進学後に競泳へ転向し、背泳ぎを中心に競技実績を積んだとされる。出身高校である札幌大谷高校時代には、国民体育大会の少年女子B100メートル背泳ぎで5位、インターハイの100メートル背泳ぎで6位という成績を残したと伝えられている。
2017年4月には山梨学院大学に進学し、水泳部に所属。しかし2020年頃、怪我によって競技生活から事実上引退したという。競泳選手としてのキャリアを怪我で断念したことが、その後の活動の転機になったとされる。
芸能・映像業界での活動歴
競技引退後、2021年7月13日にSODクリエイトの専属として、当時の芸名「青木桃」で映像業界デビューを果たしたと報じられている。「元アスリート」という経歴が注目され、水泳経験を生かした企画にも起用されていたようだ。
その後、2022年に「朝日芹奈」へ改名し、2024年3月には「堤セリナ」へ改名してプロダクションを移籍。2025年4月にさらに事務所を移り、現在の「新セリナ」となった。デビューから現在まで4つの芸名を経ており、活動名の変遷が多いことも特徴のひとつと言える。ミスコンテストのファイナリスト経験や、モデル・イベント関連の活動歴もあるとされている。
なお、こうした過去の芸能活動そのものは今回の逮捕容疑とは直接関係がなく、逮捕されたことをもって過去の活動全体を問題視するような見方は適切ではない。あくまで今回の容疑と経歴は別の事実として整理する必要がある。
菅原翔太容疑者とは何者? 「トクリュウ」のトップとみられる人物
もう一人の逮捕者である菅原翔太容疑者(32)は、六代目山口組系の暴力団幹部とされる人物だ。警察は、菅原容疑者を「トクリュウ」と呼ばれる匿名・流動型犯罪グループのトップとみて捜査を進めているとされる。
「トクリュウ」とは、SNSなどを通じて実行役を集め、組織の実態を隠しながら特殊詐欺や強盗などを行う犯罪グループの総称として近年使われるようになった言葉だ。従来の暴力団のような固定的な組織構造を持たず、匿名性が高い点が特徴とされ、暴力団関係者が背後で関与しているケースも指摘されている。
今回の薬物事件に先立ち、菅原容疑者は特殊詐欺や強盗予備の疑いですでに逮捕・身柄を確保されていた。警察がホテルの部屋に入ったのも、もともとはこの特殊詐欺事件の捜査の一環だったとされる。
阿部星架容疑者と菅原翔太容疑者の関係は?
報道では、2人は「知人関係」にあり、以前からホテルで繰り返し会っていたとみられている。ただし、交際関係にあったかどうかなど、関係性の詳細について警察が公式に発表している情報は限られており、断定的な情報は確認されていない。どのような経緯で知り合ったのかについても、現時点で詳しい説明は明らかになっていない。この点は今後の報道や捜査の進展を待つ必要がある。
豊島区のホテルで何があったのか
事件の発覚は、菅原容疑者に対する特殊詐欺事件の捜査がきっかけだったとされる。警察は菅原容疑者の身柄を確保するため、豊島区内のホテルの部屋に入った。すると、ベッドの上に菅原容疑者と阿部容疑者の2人がいたという。
その後の捜索で、シーツの中やベッドの棚から、使用済みとみられるコカイン入りの袋が複数見つかった。押収されたコカインの量は合わせて約0.7グラムとされる。2人は以前からこのホテルで繰り返し会っていたとみられており、日常的な利用があった可能性が指摘されている。
前述の通り、所持容疑については両容疑者とも対象となっているが、使用に関する供述は割れている。菅原容疑者が使用を認めているのに対し、阿部容疑者は使用を否認している状況だ。
特殊詐欺の資金がコカイン購入に使われた?
警察は、菅原容疑者が特殊詐欺などで得たとみられる資金を薬物の購入費用に充て、ホテルを利用してコカインの使用を繰り返していた可能性があるとみて捜査しているとされる。ただし、これはあくまで捜査段階での見立てであり、資金の流れやコカインの具体的な入手ルートについては、現時点で確定した事実として発表されているわけではない。今後の捜査で、購入資金の出どころや売人とのつながりなどが明らかになるかどうかが注目される。
今後の焦点
今回の事件を受けて、今後明らかになる可能性がある点としては、次のようなものが挙げられる。
- コカインの具体的な入手先や入手ルート
- 薬物購入に使われた資金の流れと特殊詐欺事件との関連性
- 阿部容疑者が薬物の存在をどこまで認識していたか
- 2人がホテルで会っていた具体的な経緯や関係性
- 菅原容疑者が関与するとされる「トクリュウ」型犯罪グループの全体像
いずれも捜査段階の情報であり、続報を確認しながら事実関係をアップデートしていく必要がある。
まとめ
「新セリナ」こと阿部星架容疑者(27)は、北海道小樽市出身で元競泳選手という経歴を持ち、2021年から映像・芸能関連の活動をしてきた人物とされる。今回、六代目山口組系暴力団幹部でトクリュウのトップとみられる菅原翔太容疑者(32)とともに、豊島区のホテルでコカインおよそ0.7グラムを所持していた疑いで逮捕された。菅原容疑者が使用を認める一方、阿部容疑者は否認しており、今後は薬物の入手経路や使用実態、資金の流れなどについて捜査が進められるとみられる。逮捕はあくまで容疑段階であることを踏まえ、続報を注視していきたい。







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