UFCフライ級で急速に注目を集めてきた鶴屋怜。無敗のままUFC入りを果たしたこの選手(当時22歳)が、朝倉海のUFCデビュー戦後に放った一言が大きな波紋を呼びました。「鶴屋怜 朝倉海 仲悪い」「鶴屋怜 朝倉海 確執」といったワードで検索する人が増えているのも、この発言がきっかけです。
朝倉海のUFCデビュー戦は、いきなりのタイトルマッチという異例の舞台でした。しかし王者アレッシャンドリ・パントージャに敗れた直後、鶴屋怜はSNSで朝倉を突き放すような投稿をし、続けて「日本人初チャンピオンは俺がなります」と宣言。この発言は瞬く間に拡散され、賛否両論を巻き起こしました。
果たして2人は本当に「犬猿の仲」なのでしょうか。本記事では発言の背景と、その後の2人の関係を時系列で整理しながら、鶴屋怜が朝倉海を批判した本当の理由に迫ります。
鶴屋怜と朝倉海の関係は?まず結論
2人は同じUFCフライ級で戦うライバル
鶴屋怜と朝倉海は、ともにUFCフライ級を主戦場とする日本人ファイターです。日本人初、そしてアジア人男子初のUFC王者という共通の目標を掲げており、将来的にはタイトル戦線で交わる可能性を秘めた存在同士といえます。
所属ジムは異なる
鶴屋怜はTHE BLACKBELT JAPAN、朝倉海はJAPAN TOP TEAMに所属しており、師弟関係や同門といったつながりはありません。あくまで別々のジムで育った、フライ級のライバル同士という関係です。
「犬猿の仲」と断定するのは早い
公開されている情報を見る限り、私的なトラブルや長期にわたる確執があるとは確認できません。鶴屋の発言の中心にあるのは、朝倉個人への敵意というより「自分こそが日本人初のUFC王者になりたい」という競技上の強い執念です。この点は後述するインタビューでも本人が語っています。
「チャンピオンにふさわしくない」発言はいつ?
朝倉海のUFCデビュー戦がタイトルマッチに
2024年12月8日(日本時間)、米ラスベガスで行われた「UFC310」。元RIZIN王者の朝倉海は、UFCデビュー戦にしていきなり王者アレッシャンドリ・パントージャへの挑戦権を得ました。勝てば日本人初、アジア人男子初のUFC王者という快挙とあって、注目度は非常に高いカードでした。
朝倉海が2R一本負け
結果は朝倉の2R一本負け。この敗戦からわずか1分後、鶴屋怜が自身のXに「朝倉海はUFCのチャンピオンにふさわしくない。日本人初チャンピオンは俺がなります」と投稿したことで、SNS上は一気に炎上状態となりました。
なぜ炎上した?
敗戦の直後というタイミング、そして同じ日本人選手からの厳しい言葉であったことから、「敗者へのリスペクトがない」と受け取ったファンも少なくありませんでした。実際、投稿には批判的なコメントが殺到し、大きな話題となっています。
鶴屋怜が朝倉海を批判した本当の理由
「朝倉海だから嫌い」ではなかった?
その後のインタビューで鶴屋自身は、相手が誰であってもタイトル戦を組まれれば負けてほしいと思う、という趣旨の説明をしています。つまり朝倉個人への嫌悪感というより、自分がUFC王者になることへの執念の強さが根底にあったというのが実情のようです。
自分はRoad to UFCから這い上がってきた
鶴屋は「Road to UFC」シーズン2のフライ級トーナメントを制してUFC契約を勝ち取った選手です。一方の朝倉海はデビュー戦でいきなりタイトル挑戦という異例のルートを歩みました。ここに鶴屋なりの複雑な思いがあったことは、複数のインタビューからもうかがえます。
「フライ級から逃げるな」という思い
朝倉海はもともとRIZINバンタム級を主戦場としており、UFCではフライ級での挑戦となりました。鶴屋は敗戦前の10月の時点でも、「勝っても負けてもこの階級から逃げるな」という趣旨の挑発的な投稿をしており、階級への強いこだわりをのぞかせています。
鶴屋怜は朝倉海の実力を認めていない?
UFCでの経験値を問題視
鶴屋は朝倉の敗戦について、オクタゴンでの経験の差などを踏まえて分析するコメントを残しており、単純に「弱いから批判した」という話ではないことがうかがえます。実際、パントージャについても実力を素直に評価する発言をしています。
階級の適性についても言及
朝倉海はRIZIN時代、バンタム級を主戦場としてきた実績があります。フライ級で戦う選手たちが厳しい減量を重ねている立場から、鶴屋はいきなりのタイトル挑戦に疑問を投げかける発言もしています。
朝倉海と鶴屋怜は本当に仲が悪い?
直接的な「不仲」の証拠はある?
SNS上の挑発的な発言だけをもって「確執」と断定するのは早計です。個人的なトラブルと、競技上の強いライバル意識は分けて考える必要があります。
鶴屋はその後、朝倉海への感謝も語っていた
ここが本記事のタイトルにある「本当の関係」を考えるうえで重要なポイントです。鶴屋は後のインタビューで、朝倉海のファンによってUFCを見る人が増え、自身の知名度向上にもつながったという趣旨の発言をしています。単純に「朝倉海が嫌いだから攻撃した」という構図ではないことがうかがえる、興味深いコメントです。
鶴屋怜にとって朝倉海は「倒したい相手」なのか?
日本人初のUFC王者を目指すライバル
鶴屋自身が日本人初のUFC王者という目標を明確に掲げており、朝倉海もまた同じ目標を追っていました。目指すゴールが重なるからこそ、強烈なライバル意識が生まれたと考えられます。
平良達郎も加わる日本人フライ級戦線
UFCフライ級には朝倉海、鶴屋怜に加え、平良達郎も名を連ねています。日本人フライ級勢による王座争いという、今後さらに盛り上がりそうな構図が生まれています。
今後、鶴屋怜と朝倉海が対戦する可能性は?
実現すれば大きな日本人対決に
鶴屋がフライ級でランキングを上げていけば、朝倉海との対戦が現実味を帯びてくる可能性があります。日本人初のUFC王者というストーリーも絡み、実現すれば大きな注目カードになるでしょう。
朝倉海がバンタム級へ戻る可能性もポイント
朝倉海が今後もフライ級で戦い続けるのか、それとも元々の主戦場であるバンタム級へ戻るのかは、今後の階級選択次第という状況です。
「鶴屋vs朝倉」は因縁のカードになる?
2024年の発言があるだけに注目度は高いカードですが、現時点で対戦が正式に決まっているわけではありません。
【最新情報】朝倉海はすでにバンタム級へ転向済み
「今後バンタム級へ戻るかどうか」は、実はすでに決着がついています。朝倉海は2025年8月のUFC319でティム・エリオットに一本負けを喫し、UFCフライ級で2連敗。同年9月、かねて主戦場だったバンタム級への転向を正式に表明しました。2026年5月のUFCマカオ大会がバンタム級転向後の初戦となり、キャメロン・スマザーマンをKOで下してUFC初勝利を挙げています。
一方の鶴屋怜も、2025年3月のジョシュア・ヴァン戦でプロ入り初黒星を喫し、無敗記録が途切れました。約1年2カ月のブランクを経て、朝倉海と同じ2026年5月のマカオ大会に出場し、1R一本勝ちで白星を取り戻しています。
つまり現時点では、2人は同じ大会のカードに名を連ねることはあっても、階級が異なるため直接対決の可能性は以前より低くなっているのが実情です。それでも2026年8月29日開催の「UFCファイトナイト上海」では、鶴屋がケビン・ボルハス、朝倉がアオリチロンとそれぞれ別カードで対戦することが決まっており、日本人2大注目株がそろって出場する形になっています。
まとめ|鶴屋怜と朝倉海は「不仲」より「王座を争うライバル」
- 2024年12月当時、2人は同じUFCフライ級で戦う日本人選手だった
- 鶴屋は朝倉海の敗戦直後に「チャンピオンにふさわしくない」と発言し炎上
- 背景には朝倉個人への嫌悪だけでなく、UFC王者への強烈な執念があった
- 朝倉海のいきなりのタイトル挑戦に対する複雑な思いもあった
- 鶴屋自身は「相手が誰であろうとタイトル戦なら負けてほしいと思う」という趣旨を説明
- 一方で後には、朝倉海のファン層がUFC人気や自身の知名度向上に貢献したことも認めている
- その後、朝倉海はバンタム級へ転向、鶴屋も一度黒星を喫するなど状況は変化しており、2026年8月時点で階級は異なっている
以上を踏まえると、鶴屋怜と朝倉海の関係は「犬猿の仲」というより、UFC王座をめぐる強烈なライバル意識と見るのが実情に近いといえそうです。今後2人の対戦が実現するかどうか、引き続き注目していきたいところです。





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