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井原良太郎 – 足立区から成り上がったブレイキングダウン初代王者

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ブレイキングダウン
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路上に咲く天才喧嘩坊や、井原良太郎とは

ブレイキングダウンで、「路上に咲く天才喧嘩坊や」の異名を持つ井原良太郎は、1995年10月9日生まれ。人気格闘技イベント「ブレイキングダウン」の初代バンタム級王者として、その圧倒的なパンチ力と当て勘でファイトスタイルで格闘技ファンを魅了している。

身長170cm、体重61kgという決して大きくない体格ながら、ブレイキングダウンではKO勝利を重ねた。

足立区で過ごした幼少期

井原良太郎の人生は、幼少期から波乱に満ちていた。2歳の時に両親が離婚し、2歳年下の弟とともに父親に引き取られたが、父親は仕事で家を空けることが多く、幼い兄弟はコンビニ弁当を食べながら二人きりで生活する日々を送っていたという。

運動神経が良く、中学2年生まで野球少年としてクラブチームで活躍していた井原だったが、次第に遊びに興味が移り野球を辞めてしまう。その後、ひったくりや金庫泥棒のグループのリーダーとして犯罪行為に関与する。仲間の多くが逮捕される中、井原良太郎本人は証拠不十分で逮捕されることはなかった。

かつて足立区は、東京23区の中で刑法犯認知件数でワーストの座を占め続けていた。そんな環境で育った井原は、中学卒業後は高校に進学せず、父親の仕事を手伝いながら生活していた。

実業家からの転落と格闘技への道

17歳で親元を離れ、19歳で建設業への進出を決意した井原は、2015年に知人と共に「MRコーポレーション株式会社」を設立。会社設立からわずか1年で年商1億円を達成するという驚異的な成長を遂げた。

しかし、会社の急拡大に伴う人件費の膨張と新型コロナウイルスの影響で業績が悪化。約3000万円の借金を抱えることになり、共同創業者との対立から会社を離れることになった。その後、太陽光発電関連の会社を立ち上げるものの、再び格闘技の道へと進むことになる。

2022年12月、YouTuberヒカルがプロデュースする「バトルミリオネア」に出場。同じ足立区出身で「足立区の帝王」と呼ばれていたメガネ社長と対戦し、1RでKO勝利を収めた。井原は勝利後、「ブレイキングダウンに殴り込みに行きたい」と宣言。これが彼の格闘家としてのキャリアの始まりとなった。

平本蓮との意外な関係性

井原良太郎と、K-1で活躍する格闘家・平本蓮との間には、過去に足立区と葛飾区での喧嘩の場で出会ったという因縁がある。井原の後輩が当時15歳から16歳だった平本蓮を連れてきたことがきっかけで知り合ったという。

当時、K-1に参戦する前の若手格闘家だった平本に対し、井原は「今度俺とやろうよ、グローブつけてやろうよ」と挑発したが、実際に戦うことはなかった。その後、井原はK-1の試合を観戦するようになり、平本の試合も現地で応援していたという。特にゴンナパー戦は会場で観戦したとのことで、両者の間には複雑な関係性が垣間見える。

ブレイキングダウンでの快進撃とKO勝利の数々

2023年11月開催の「ブレイキングダウン10」のオーディションで行われた「第2回喧嘩自慢最強決定戦」に東京・足立区代表として参加した井原。個人としては勝利したものの、足立区チームは敗退。

しかし、朝倉未来の目に止まり、欠員の出たバンタム級トーナメント予選に出場することになった。

ブレイキングダウン10本戦で、井原は「かずきんぐ」をわずか10秒でKO。その圧倒的な強さを見せつけた。続く2024年2月のブレイキングダウン11では、「西島恭平」を相手に5-0の判定勝利を収め、同日に「ダンチメン・あつき」を開始8秒でKO勝ちすることで、ブレイキングダウン初代バンタム級王者となった。

ブレイキングダウン12では因縁のある冨澤大智とのバンタム級王座戦を判定で破り、初防衛に成功。涙を流しながら「いい殴り合いだったでしょ」とドヤ顔を見せた。

2024年12月のブレイキングダウン14では、海外からの刺客と言われたタイソン・ナム選手と対戦。開始早々、タイソン・ナムの重いパンチに押される場面もあったが、体制を立て直し、パンチの打ち合いの際にカウンター気味の右パンチを顔面に被弾させ、TKO勝利を収めた。

天性の「パンチの当て勘」とファイトスタイル

井原良太郎の最大の武器は、その抜群の「当て勘」である。相手のパンチに対してカウンターを合わせる技術は天性のものと言われ、朝倉未来からも「昔の僕と似ている。闘い方とか、構えとかも」と評価されている。

また、井原のファイトスタイルは「喧嘩スタイル」と呼ばれることもある。格闘技の型にはまらない、予測不可能な動きと、相手の隙を見逃さない観察眼。これらは、喧嘩で培われたものだと言えるだろう。

王座陥落と新たな挑戦

2025年9月に行われたブレイキングダウン17では、大野篤貴との延長判定で0-5の完敗を喫し、1年半守り続けてきたバンタム級王座から陥落。試合後、井原は控え室で座りこみ呆然とし、「シンプルに負けた。相手が強かった」と完敗を認めた。

「2年間突っ走ってきたので、一旦少し休憩して次どうするか考えたい」と休養する方針を示した井原。しかし、彼の格闘家としてのキャリアがここで終わるわけではない。むしろ、この敗北が次のステップへの糧となるはずだ。

ジャングルポケット・おたけとの絆

井原良太郎は2023年3月から、お笑いトリオ「ジャングルポケット」のおたけが営むもんじゃ焼き店「竹の子」でアルバイトとして働いていた。東京都中央区月島にある本場のもんじゃ焼き店で、おたけの実家でもある。

井原はSNSで「みんなだいすき」と語るほど、店のスタッフやおたけとの関係を大切にしている。おたけも井原の試合を応援しており、KO勝利を収めた際には「ヤバすぎる!!良太郎ぉぉぉぉ とりあえず一勝やぁぁぁ 鳥肌だよ。サイコッチョー」とXで絶叫するなど、両者の強い絆が伺える。

一般人から成り上がった男の物語

「僕、何でもないただの一般人なんで、全員ボコボコにぶっ飛ばして、この拳一つで成り上がろうと思ってます」。ブレイキングダウン10のオーディションで語ったこの言葉通り、井原は拳一つでブレイキングドリームを掴んだ。

バンダム級王座陥落という挫折を経験した今、井原良太郎がどのような形で再びブレイキングダウンに戻ってくるのか。

「路上に咲く天才喧嘩坊や」の次戦に、期待する。

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