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「令和の虎」谷本吉紹社長|偏差値74の高校から年商70億円企業へ

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介護 障害 福祉
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人気YouTube番組「令和の虎」で”浪速の虎”として活躍する谷本吉紹社長。株式会社エースタイルグループの代表として、現在は7社を経営し、年商70億円規模の企業を率いています。

しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。偏差値74の進学校から医学部受験の挫折、個人事業主としての苦闘、そして介護・福祉業界での急成長──谷本社長の人生は、まさに現代の起業家ストーリーとして注目を集めています。

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清風南海高校時代:エリート街道からの転換点

谷本吉紹社長は1979年2月28日、大阪で生まれました。裕福な家庭で厳格な父親のもと英才教育を受け、幼少期から医師になることを夢見ていました。その努力が実り、大阪屈指の進学校として知られる私立清風南海中学・高等学校に進学。偏差値74という高い学力を持つ同校で学生生活を送りました。

しかし、1992年、谷本社長が14歳の時に大きな転機が訪れます。父親が突然蒸発し、一家は母子家庭となってしまったのです。9歳下の弟もいる中、家庭環境は一変しました。思春期を迎えた谷本社長は次第に遊びに傾倒していき、当初描いていた医師への道は遠ざかっていきます。

それでも高校時代、谷本社長は将来を見据えた行動を始めていました。学生時代の財産は「おしゃれな服と人脈」だったと振り返る谷本社長は、高校生の頃から委託販売のビジネスを開始。売りたい人が店に服を置き、売上の60%を出品者に、10%を店員に、30%を業務委託手数料として受け取る仕組みを構築しました。店舗の家賃と光熱費だけを負担するこのスキームは、若き日の谷本社長のビジネスセンスを物語っています。大手企業が同様のモデルを真似したため、最終的にはこの店舗の権利を売却し、次のステージへと進みました。

挫折と決断:医学部受験失敗から起業の道へ

高校卒業後、谷本社長は国立大学の医学部受験に挑戦しますが、現役での合格は叶いませんでした。母子家庭で9歳下の弟もいる状況を考えると、浪人という選択肢は現実的ではありませんでした。母への恩返し、そして家族の生活を支えるため、谷本社長は起業の道を選びます。

個人事業主時代:18歳からのビジネス修業

高校で培った人脈を活かし、18歳から21歳の頃、谷本社長は人材派遣を請け負う個人事業主としてスタートします。イベント請負・制作事業を展開し、若くして経営者としての経験を積んでいきました。

しかし、事業を法人化しようと弁護士に相談した際、重要なアドバイスを受けます。「人を雇うには、あなた自身が雇われる経験をするべきだ」。この言葉を受け止めた谷本社長は、管財物件専門の不動産会社の営業職に就きます。管財物件とは、倒産した会社の財産を弁護士が管理している物件。ここで3年間、経営者の失敗例を間近で学ぶことができました。この経験は、その後の経営に大きな影響を与えることになります。

株式会社エースタイル設立:2007年、新たな挑戦

2007年2月、谷本社長は株式会社エースタイルを正式に法人化しました。当初は人材派遣業や物販事業を展開し、営業請負で通信回線や宅配水、太陽光発電システムなどを取り扱い、関西を代表する販売実績を残していきます。

しかし、順調に見えるビジネスの中で、谷本社長は重要な疑問を抱くようになります。「明日、自分の会社がなくなって困る人はどれくらいいるんだろう?」この自問自答が、谷本社長の人生を大きく変えることになります。

介護・障害福祉・保育事業への参入:社会課題と向き合う決断

ビジネスとは利益追求ではなく、社会貢献であるべきだと気づいた谷本社長。身近な社会的課題である「少子高齢化」の解決に一役買う事業をしようと決意しました。

2015年2月、エースタイルは介護、福祉、看護、医療の事業を本格的に開始します。しかし、その道のりは決して簡単ではありませんでした。

銀行からの融資拒否と地道な実績作り

「まずは大阪でNo.1の会社を作ろう」と意気込んだ谷本社長でしたが、営業力には定評があったものの「エースタイルは介護事業はできないでしょ」と判断され、銀行への融資申請は全滅。会社の近くにいる地主にも声をかけましたが、答えはすべてNOでした。

そこで谷本社長が取った戦略は、実績作りでした。これからオープン予定の介護施設の運営を引き受け、オープンまでの2ヶ月間で満室という結果を2件続けて達成。

この確かな実績により、状況は一変します。

短期間での急速な施設展開:12棟の戦略的建設

実績を積んだことで、様々な銀行の営業マンから営業を受けるようになった谷本社長。融資の道が開けると、谷本社長は驚くべき速度で施設を展開していきます。業界の先駆者から「業界全体に声を届かせるには10棟の施設が必要」とアドバイスを受け、谷本社長は短期間で立て続けに介護施設を建設しました。

2015年 3月 児童デイサービスwelfare天王寺堂ヶ芝開始
       児童デイサービスwelfare森之宮開始 

2015年 7月 サービス付き高齢者向け住宅Welfare摂津開始

2016年 5月 児童発達支援・放課後等デイサービス【うぇるふぇあナースリー今里】オープン

2016年 8月 サービス付き高齢者向け住宅【Welfare大和田駅前寿洛苑】オープン

2016年 9月 サービス付き高齢者向け住宅【Welfare都島高倉】オープン
       児童発達支援・放課後等デイサービス【うぇるふぇあナースリー都島】オープン

2016年 9月 サービス付き高齢者向け住宅【Welfare城東鴫野】オープン
       地域密着型通所介護【ウェルフェア城東鴫野】オープン

2017年 4月 児童発達支援・放課後等デイサービス【うぇるふぇあナースリー鶴見】オープン

2017年 6月 サービス付き高齢者向け住宅【Welfare守口】オープン
       地域密着型通所介護【ウェルフェア守口】オープン

2017年 10月 10月サービス付き高齢者向け住宅【Welfare城東今福南】オープン

2018年 5月  サービス付き高齢者向け住宅【welfare旭区中宮】オープン

2018年 12月 児童発達支援・放課後等デイサービス【うぇるふぇあアカデミー今里】オープン
        児童発達支援・放課後等デイサービス【うぇるふぇあアカデミー都島】オープン

2019年 11月 サービス付き高齢者向け住宅【Wellife都島中通】オープン

2019年 12月 児童発達支援・放課後等デイサービス【Welfareスポーツ】オープン

2020年 2月 サービス付き高齢者向け住宅【Wellife城東鴫野】オープン

2020年 10月 サービス付き高齢者向け住宅【Wellife上新庄】オープン

2021年 8月 住宅型有料老人ホーム【Wellife森之宮】オープン

2022年 2月 住宅型有料老人ホーム【Wellife都島高倉】オープン

2015年~2022年の8年間で介護施設12棟、児童デイサービス8事業所、地域密着型デイサービス2事業所を展開。その間に訪問看護事業、企業内保育園の運営、WEB事業など多岐にわたり展開している。

このスピード感は介護業界でも異例であり、谷本社長の戦略性と実行力の高さを示すエピソードとして語られています。現在では30以上の介護・医療・福祉施設を運営し、従業員は500人規模にまで成長しています。

エースタイルの独自戦略:16km圏内展開と現場主義

エースタイルには独自の経営哲学があります。それは「本社から16km圏内のみに施設を設立する」という地域密着型の戦略です。毎日、役員2人が現場を訪問し、スタッフと直接コミュニケーションを取ります。

介護業界で最も多い退職理由は「人間関係」。この問題を解決するため、エースタイルは日々のメンタルケアを重視し、直接訪問できる範囲にしか拠点を展開していません。この徹底した現場主義が、従業員の定着率を高め、質の高いサービス提供を可能にしています。

年商70億円企業への成長:多角的事業展開

現在、谷本社長は株式会社エースタイルホールディングスとして7社のグループ企業を経営し、年商70億円規模の企業グループを築き上げています。

事業内容は以下の通り多岐にわたります。

  • 介護事業(住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅の運営)
  • 福祉事業(児童発達支援・放課後等デイサービスの運営)
  • 訪問看護事業
  • 企業内保育園の運営
  • 人材派遣・人材紹介
  • WEB事業
  • 飲食事業(麺スタイル谷本家)

業界のイメージを変える挑戦

谷本社長は介護業界のイメージ改革にも力を入れています。2018年には大阪初の試みとなる実業団チーム「WELFARE女子硬式野球部」を発足。スポーツを通じて介護業界のポジティブなイメージを発信しています。

興味深いことに、野球をするために入社した社員の中で、レギュラーになれず野球部を辞めても「介護の仕事は続けたい」という人ばかりで、野球部退部者の中から退職者はいまだに出ていません。

また、平均年齢の高さが問題視される介護業界において、エースタイルの平均年齢は30歳を切るか切らないかのライン。若い世代が活躍できる環境を整えています。

給与面での革新:年収900万円の実現

常に給与の低さが指摘される介護業界ですが、エースタイルで最も高い年収は900万円に達しています。谷本社長は「ここを1,000万円の大台に乗せ、若者から見て夢のある仕事だとイメージを持ってもらいたい」と語っています。

「令和の虎」出演:次世代経営者の育成へ

2022年9月、谷本社長は人気YouTube番組「令和の虎」に”浪速の虎”として出演を開始しました。かつて「マネーの虎」を繰り返し視聴し、出演する経営者と自分を重ね合わせていた谷本社長にとって、これは創業期の夢の実現でもありました。

令和の虎での活動を通じて、谷本社長は次世代経営者の育成に力を入れています。2023年には「人財版TigerFunding」の主宰に就任し、志願者が理想の働き方を虎にプレゼンする新しい就活の形を提供しています。

SNS戦略とメディア展開

谷本社長はSNS戦略にも力を入れています。自身のYouTubeチャンネル「谷本家TORICOMチャンネル」は登録者10万人を超え、InstagramやTikTokでも積極的に情報発信。「このような事業プランがあるんですけど、どう思いますか?」というDMをもらい、面接すると優秀な人材とつながるケースも多いといいます。

2019年6月からはFM大阪で「WELFARE group presents それU.K.!! ミライbridge」のDJを務め、大阪府知事の吉村洋文氏や大阪市長の横山英幸氏との対談も実現しています。

著書『介護で儲けて何が悪い』:経営哲学の集大成

2023年8月2日、谷本社長は徳間書店から『介護で儲けて何が悪い』を出版しました。この本では、介護業界の現実、ビジネスとしての介護、お金の稼ぎ方、家族の大切さなど、幅広いテーマについて自身の経験をもとに語っています。

タイトルは挑発的ですが、内容は真摯に社会課題と向き合い、ビジネスを通じて解決しようとする谷本社長の姿勢が貫かれています。

社会貢献とビジネスの両立を目指して

谷本吉紹社長の人生は、挫折と挑戦の連続でした。清風南海高校という進学校で学びながらも、家庭環境の変化により医師への道を断念。しかし、その経験が今の谷本社長を形作っています。

個人事業主時代の苦労、雇われる側としての経験、そして介護業界での急成長──すべてが現在の年商70億円企業につながっています。

谷本社長の経営哲学の核心は「ビジネスとは社会貢献である」という考え方です。少子高齢化という日本の社会課題に正面から取り組み、介護・福祉業界のイメージを変え、そこで働く人々の待遇を改善していく。利益を追求しながらも、社会に必要とされる企業であり続けることを目指しています。

令和の虎での活動、メディア展開、そして次世代経営者の育成──谷本社長の挑戦はこれからも続きます。「会社を第二の家族と思え」という企業理念のもと、関わる全ての人に愛をもって接する谷本社長の姿勢は、多くの経営者や起業を目指す人々にとって学ぶべき点が多いでしょう。

現在500人規模となったエースタイルグループでは、6つのグループ会社それぞれに経営者を育てる計画が進んでいます。谷本社長自身が「ひよっこ経営者」から学び、成長してきたように、今度は自らが次世代のリーダーを育成する番です。

年商70億円という数字以上に、谷本吉紹社長の真の価値は、社会に必要とされる事業を作り上げ、そこで働く人々に夢と希望を与え続けていることにあるのではないでしょうか。

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