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RIZINフェザー級王者シェイドゥラエフ:日本人ファイターは誰が勝てるのか

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格闘技
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33秒で王座防衛した男の衝撃

2025年9月28日、愛知IGアリーナで開催された「RIZIN.51」。フェザー級タイトルマッチで、王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフがビクター・コレスニックを相手に初防衛戦に臨んだ。試合は開始わずか33秒で終了。シェイドゥラエフの豪快なパウンドがリングに炸裂し、挑戦者は何もできずに沈んだ。この圧倒的なパフォーマンスは、格闘技ファンに鮮烈な印象を残した。

2024年6月のRIZIN初参戦から約1年半。キルギス出身の24歳は、日本の総合格闘技界に旋風を巻き起こし続けている。

現在の戦績は15戦15勝、全試合フィニッシュという完璧な記録だ。「とんでもない奴が現れた」「生命体として強い」──そんな声が格闘技界に響き渡っている。

シェイドゥラエフの生い立ち

ラジャブアリ・シェイドゥラエフは2000年10月11日、タジキスタンとキルギスの国境付近のジェルゲタル村で生まれた。中央アジアの厳しくも豊かな自然環境が、この若きファイターの原点である。

高校卒業まではタジキスタンで過ごし、サッカーと柔道に打ち込んだ。しかし、彼の格闘技への情熱はそれ以前から始まっていた。自宅で腕立て伏せを繰り返し、石を持ち上げて身体を鍛える。ジムもトレーナーもいない環境で、ファイターになるという夢に向かって独自のトレーニングを続けた。この原始的とも言える鍛錬が、後の圧倒的なフィジカルの基礎を作り上げたのかもしれない。

高校卒業後、シェイドゥラエフはキルギスの首都ビシュケクへ移住。そこで3年間レスリングを学び、総合格闘技の基盤を固めた。その後、Lhlas MMAに移籍し、本格的にMMAキャリアをスタートさせる。2022年にはアマチュアの世界大会GAMMAで3日間3試合を勝ち抜き、王座を獲得。この実績が、彼のRIZIN参戦への道を切り開いた。

興味深いのは、シェイドゥラエフが鷹匠という顔も持つことだ。祖先から続く狩猟の伝統を受け継ぎ、猛禽類を使って獲物を捉える技術を持つ。ライフル銃や弓矢で獲物を仕留める経験は、リング上での「獲物を追い詰める感覚」に通じるものがあるのかもしれない。かつてのヒョードル・エメリヤーエンコも狩猟を好んだが、シェイドゥラエフもまた「狩りの感覚」を戦いに活かしているのではないだろうか。

度肝を抜く強さの秘密

圧倒的なフィジカルとスピード

RIZINデビュー戦で武田光司を高々とリフトアップし、テイクダウンからリアネイキドチョークで1Rフィニッシュした映像は、多くの格闘技ファンに衝撃を与えた。レスリングの猛者である武田を軽々と持ち上げる姿は、シェイドゥラエフの異次元のパワーを示した。

だが、彼の武器はパワーだけではない。スピードと正確性を兼ね備えた打撃は、相手に反応する隙を与えない。クレベル・コイケとのタイトルマッチでは、右の二連打で王者を沈めた。最初の右フックで相手のバランスを崩し、追撃のパンチでマットに沈める。この一連の動作は1分2秒で完結した。

オールラウンドな技術体系

打撃、レスリング、サブミッション。シェイドゥラエフはすべての局面で高いレベルを誇る。立ち技では距離感とタイミングの取り方が巧みで、相手の攻撃をかわしながら的確に打撃を叩き込む。グラウンドに入れば、トップポジションからの制圧力とサブミッションの技術で相手を完全に支配する。

久保優太戦では2RでTKO勝利、フアン・アーチュレッタ戦では1Rで一本勝ち。相手のスタイルに関係なく、自分の土俵に引き込んで勝利する。

この適応力こそが、シェイドゥラエフの真の強さである。

中央アジアの環境が生む強靭さ

シェイドゥラエフ自身が語っているように、中央アジア勢の強さには環境的要因がある。大自然の中での高地トレーニング、添加物ゼロのオーガニックな食生活、新鮮な空気。

これらすべてが、強靭な肉体と精神を作り上げる。

キルギス人の強さの秘密について、彼は半ば冗談めかして「馬肉をたくさん食べるから」と語ったこともある。しかし、その背景には本物の自然環境で育まれた生命力がある。都市生活とは異なる厳しい環境が、戦士としての資質を磨き上げたのだ。

まだ見せていないポテンシャル

最も恐ろしいのは、シェイドゥラエフ自身が「試合で使っているのはポテンシャルの半分くらい」と語っている点だ。15戦15勝、全試合フィニッシュという完璧な戦績を残しながらも、彼はまだ本気を出していないという。

この言葉が真実であれば、シェイドゥラエフの強さは化け物級である。

日本人ファイターは誰が勝てるのか?

シェイドゥラエフの圧倒的な強さを前に、日本人ファイターの中で誰が対抗できるのか。これは格闘技ファンの間で最も熱く議論されているテーマだ。

朝倉未来|最有力の挑戦者

大晦日のRIZINで、朝倉未来との対戦が濃厚視されている。日本格闘技界のスーパースター朝倉は、スタンドでの打撃技術と試合運びの巧みさで知られる。

RIZIN内外での知名度、カリスマ性、そして実績を考えれば、シェイドゥラエフとの対戦は格闘技界最大のビッグマッチとなるだろう。

朝倉のストロングポイントは、冷静な判断力と的確な距離感だ。相手の攻撃パターンを読み、カウンターで仕留める能力は一級品。しかし、シェイドゥラエフの圧倒的なスピードとパワー、そしてグラップリング能力を考えると、打撃の撃ち合いだけでは勝機は薄い。テイクダウンディフェンスと、グラウンドでの防御力が鍵となる。

ホベルト・サトシ・ソウザ|階級を超えた夢の対決

現ライト級王者のサトシとの対戦プランも浮上している。階級は異なるが、サトシの柔術技術とグラウンドでの支配力は、シェイドゥラエフにとって大きな脅威となり得る。

サトシはRIZIN史上最多の5度目の防衛に成功したばかり。その柔術は芸術の域に達しており、グラウンドに持ち込めば勝機は十分にある。だが、シェイドゥラエフもレスリングとサブミッション技術を兼ね備えたオールラウンダー。体格差を考慮しても、予断を許さない戦いになるだろう。

新世代の台頭|未来の挑戦者たち

平本連をはじめ、RIZINフェザー級には実力者が揃っているが、今後もシェイドゥラエフはRIZINフェザー級選手を次々と撃破するだろう。現時点では、シェイドゥラエフを倒す可能性のある日本人ファイターは見当たらないというのが正直なところだ。

勝つための条件

シェイドゥラエフに勝つためには、以下の条件が必要だろう。

打撃面では、彼のスピードとパワーに対応できる反応速度と、距離をコントロールする能力。安易に近づけば強烈なパンチが飛んでくる。

グラップリング面では、強力なテイクダウンディフェンスと、グラウンドでの防御技術。一度マットに引きずり込まれれば、パウンドとサブミッションの両方に対処しなければならない。

スタミナ面では、高地で育ち、厳しい環境で鍛えられたシェイドゥラエフの体力に対抗できる持久力。彼は3日間で3試合を勝ち抜いた経験もある。

そして何より必要なのは、メンタル面での強さだ。試合開始から圧倒的なプレッシャーをかけてくる相手に、怯まず自分の戦いを貫く精神力が求められる。

RIZINの新時代を告げる絶対王者

シェイドゥラエフは、RIZINフェザー級の新時代を象徴する存在となった。中央アジアの大地で育まれた野性と、洗練された技術が融合したファイター。狩人の血を引く彼は、リングという舞台で獲物を追い詰める。

15戦15勝、全試合フィニッシュという記録は、彼の圧倒的な実力を物語っている。

しかし、本人が語るように、私たちはまだシェイドゥラエフのポテンシャルの半分しか見ていない。今

日本人ファイターにとって、シェイドゥラエフは越えるべき巨大な壁だ。朝倉未来、平本連、ケラモフ、ダウトベック、鈴木千裕、YA-MAN、──フェザー級の誰がこの壁を打ち破るのか。あるいは、シェイドゥラエフは無敵のまま頂点に君臨し続けるのか。

2025年の大晦日RIZIN。キルギスの鷹と日本のトップファイターが激突する日が、今から待ち遠しい。格闘技ファンにとって、これほどエキサイティングな時代はないだろう。シェイドゥラエフという絶対王者の存在が、日本の総合格闘技界をさらに熱くさせている。

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