認知症についての解説と簡単な予防運動

認知症
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デイサービスの教科書 マサです!

今日は、知っているようであまり分からない認知症について、簡単に分かりやすく説明をします。

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認知症とは?


ただの物忘れと思われている方が多いと思いますが、認知症とは何かの病気によって起こる症状や、状態の総称です。

誰でも年齢とともに、物覚えが悪くなったり、人の名前が思い出せなくなったりしますが、こうしや物忘れは、脳の老化によるものです。

認知症は、何かの病気によって、脳の神経細胞が損傷を受けたために起こる症状や、状態です。

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三大認知症


認知症の中でも、三大認知症と言われる認知症のほとんどを占めるのが、

1.アルツハイマー型認知症

2.レビー小体型認知症

3.血管性認知症

です。

上記の認知症の中でも、ただ認知能力がなくなるというわけではなく、認知症の症状により、出てくる症状なども変わっていきます。

認知症による症状


1.アルツハイマー型認知症

➡脳の萎縮(縮む事)による認知症状です。

主な症状としては、「認知機能障害」です。

新しく経験したことを記憶できず、すぐに忘れてしまう症状です。

判断力も低下していき、食事を作ったり、おつりの計算などもできなくなってしまいます。

また、進行していくと、家族の顔を忘れたり、ご飯の食べ方なども忘れていきます。

進行中の周辺症状としては、「無関心・妄想・徘徊・抑うつ・興奮し暴力的になっていったりします」

2.レビー小体型認知症

➡原因は不明ですが、脳の広い範囲のレビー小体という異常な蛋白がたまり、脳の神経

細胞が徐々に減っていく進行性の認知症状です。

主な症状としては、「認知機能の変動」「幻視」「パーキンソン症状」です。

周囲の状況に対しての認識や、会話をした際の理解力など、悪い時と良い時の差が目立つ事が多い「認知機能の変動症状」が現れたり、実際には、存在しないもの(人や子供)がはっきり見える「幻視症状」が現れたり、手の震えや、小股で歩き、前傾姿勢での歩行になる「パーキンソン症状」が現れます。

レビー小体型認知症の方は、物忘れなども見られますが、アルツハイマー型認知症の方と比べると、軽度である事が多いです。

ただ、幻視が強くでたり、パーキンソン症状が強くでたり、人によって症状の出方や、進行の速さに差がある事が特徴的です。

3.血管性認知症

➡脳梗塞により、脳の血管の一部が詰まったり、脳出血より、脳の血管の一部が破れたりし、その血管が担っていた神経細胞が障害を受け、認知症になる症状です。

主な症状としては、脳の障害を受けた部分によって症状は異なりますが、「手足の麻痺や、構音障害、嚥下障害、感覚障害」などの神経症状が出やすい事が多いです。

認知症とは上記のような様々な原因により起こる脳の障害による、認知機能の低下の病気の総称です。

デイサービスの利用者様でも、認知症の方は多く居てるとは思いますが、上記のような病気により、対応の仕方も様々です。

その方の病気をしっかり理解し、対応していく事が大切です。

次に簡単にできる認知症予防の体操を紹介します。

ながら運動


ながら運動の言葉を聞いた事があるという人は少なくないと思います。

「何かをしながら他の何かをする。」という事で、認知症の予防には、「運動をしながら脳を動かす」コグニサイズなどが話題になっています。

コグニサイズ=英語の「cognition 認知」と「exercise 運動」を組み合わせた造語で、国立長寿医療研究センターが開発したものです。

足踏みなどの簡単な運動(身体運動)をしながら、しりとりや、計算などの脳の運動(認知課題)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みです。

では、遊び感覚でできて、利用者様も楽しく笑いながら、コミュニケーションも取れる簡単な「ながら運動」をご紹介していきます。

ながら運動とは、

①対面で2人(Aさん・Bさん)が向かい合わせで座ります。

②音楽をかけリズムに乗せて足踏みをします。

③足踏みをしながら、2人とは別の方(Cさん)がかけ声(じゃんけんポン・ポン)と言います。※じゃんけんポン・ポン←赤色のポンはタイミングをずらして言います。

④かけ声に合わせ、1人の方(Aさん)が「グー・チョキ・パー」の中から1つ選びだします。

⑤もう1人の方(Bさん)は、(Aさん)が出した「グー・チョキ・パー」を後出しでこの「グー・チョキ・パー」に負けるものを出します。

⑥これをリズムよく、4回ほど繰り返します。

私たちでも、なかなか難しく、間違える事があります。

また、これをしていると自然と笑顔になり、Aさん・Bさんが普通に笑いながら「あー間違えた!!」などコミュニケーションを取られるようになっています。

このような形で、頭で考えながら、身体も動かす事により、認知症状の予防ができていきます。

上記のじゃんけんが慣れてくれば、両手でやってみたり、足踏みのリズムを早くしたりし、少し難しくしていけばバリエーションも増えていきます。

拮抗体操


拮抗体操とは、身体の左右で同時に別々の動作をする体操です。

(例)

左手をグーの形に握り胸に当て、同時に右手はパーの形にし前に突き出すというような運動です。

座ったままでも大丈夫なので、立位が難しい方でもでき、昼食後の運動など少しの時間でも実践できます。

簡単にできて楽しんでできる体操をご紹介いたしました。

皆さんのデイサービスでも、ぜひ参考にしてみて下さい。

きっと、楽しんでやってくれると思います。

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